29歳・職歴なしのアラサーフリーターでも、正社員にはなれます。ただし1社目から条件のいい会社に入るのは難しく、僕の場合は「まず正社員になる → 実績を作る → 実績が評価される会社に移る」の順で、4年かけて4社を渡りました。
先に結論だけ書くと、こうなりました。
1社目(29歳) 人材派遣会社 営業 月給22万円 約半年
2社目 インテリア用品の会社 営業(途中からWeb運用も) 基本給10万円未満 年間休日84日 約2年半
3社目(32歳) 介護福祉業界の会社 Webマーケ部門 月給30万円 約1年
4社目(33歳) 業界紙の新聞記者 未経験で入社 月給30万円
きれいな右肩上がりではありません。1社目は半年で辞め、2社目は典型的なブラック企業で、3社目も1年ほどで辞めています。それでも、どの会社で何を積んだかが次の選考でちゃんと効きました。この記事では、その順番と、うまくいかなかったところを全部書きます。

初めまして、ともふみです。大学を出てから舞台とバンドを続けながらフリーターをしていて、29歳で初めて就職活動をしました。
29歳・職歴ゼロで就活を始めた
大学卒業後は就職せず、舞台とバンドの活動をしながらアルバイトで暮らしていました。29歳になって、ようやく「就職しよう」と動き始めます。2021年のことです。
当時のスペックはこれです。
29歳 男性
学歴:4年制私大卒
職歴:アルバイトのみ
資格:普通自動車運転免許
特別な実績も経験もありません。

何か特別な実績とか経験とかあったんでしょ?

ありません!職歴なし、スキルなし、資格は免許だけ!
書類はほとんど通らなかった
正確な数はもう覚えていないのですが、応募は100件くらいしたと思います。書類はほとんど通らず、面接まで行けたのは10社ほどでした。
採用する側から見れば当然です。「未経験OK」「ポテンシャル採用」と書いてある求人でも、29歳で職歴がアルバイトだけだと、書類の段階で落ちます。返事すら来ない会社も珍しくありません。
この時期がいちばんきつかったです。面接まで行けば人柄を見てもらえますが、書類は職歴しか見られません。最終的には、エージェント経由で紹介された人材派遣会社から内定をもらい、そこに入りました。
1社目:人材派遣の営業(月給22万円・約半年)
初めての正社員は、人材派遣会社の営業でした。月給は22万円です。
仕事の中心は飛び込み営業でした。コロナ禍の真っ最中に、会社を回って派遣の提案をする。しかも小さな会社だったので、派遣できる人材がそもそもいないのに、派遣の営業をさせられるという状態でした。売る商品がないのに売りに行くようなものです。
人がいないなら集めるしかない、ということで、途中からは採用の仕事も担当するようになりました。
半年で辞めた理由
辞めた理由は2つです。
- 会社のコンプライアンス違反。派遣社員をだますような形で採用し、現場に送り込むようなやり方がありました
- 営業スタイルが合わなかった。コロナ禍での飛び込み営業は、どうしても続けられませんでした
長く続けられる会社ではない、と判断しました。ただ、次の会社が決まってから辞めています。無職期間はありません。
半年で辞めたのは経歴としては傷です。それでも「職歴なしのフリーター」だった頃より、次の転職活動のほうが明らかに企業の反応は良くなりました。短くても正社員として営業をした、採用の仕事もした、という事実が、書類を通してくれたのだと思います。
2社目:年間休日84日のブラック企業(約2年半)
2社目はインテリア用品の会社で、職種は同じく営業です。ここが、典型的なブラック企業でした。
- 年間休日は84日
- 基本給は10万円未満
- 毎日終電
- 早く出勤しても残業扱いにならない
- 決算賞与は2万円

休みも基本給も少ない、典型的なブラック企業でした。
求人を見るときは、「年間休日」の日数と「基本給」の額は必ず確認してください。「週休二日制」と「完全週休二日制」は別物で、前者は「月に1回以上、週2日休める週がある」という意味です。基本給や休日の数まで確かめずに決めると、入ってから驚くことになります。
それでも、ここで実績ができた
人が足りない会社だったので、途中から営業に加えてマーケティングやWeb運用も任されるようになりました。Webに詳しい人がほとんどいない会社で、独学で手を動かすしかありませんでした。
結果として、売上と粗利を前年比で約200%にでき、最後は主任になりました。
労働条件はひどかったですし、それを肯定するつもりはありません。ただ、この2年半で数字で語れる実績とWebマーケの実務経験ができたのは事実です。僕は「人生に無駄はない」と前向きに捉えることにしています。
3社目:32歳でWebマーケ部門へ(月給30万円・約1年)
32歳で、介護福祉業界の会社に転職しました。2社目での経験と実績を評価されて、Webマーケの部門で採用されています。月給は30万円です。2社目は基本給10万円未満だったので、条件は大きく変わりました。
ただ、ここは1年ほどで辞めています。理由は会社の風土が合わなかったことです。
「みんなで仲良く頑張ろう」という雰囲気で、上下関係はいらないという考え方。社内ではニックネームで呼び合う、といった独自のルールもありました。いわゆる「働きやすい会社」として紹介されるタイプで、会社が悪いわけではありません。単純に、僕には合いませんでした。
1社目とは正反対のタイプの会社でしたが、どちらも風土で辞めています。社風は「良い・悪い」ではなく「合う・合わない」だと、ここで身にしみました。詳しくは社風が合わないで辞めた会社が2社あります。正反対のタイプだったので、分かったことを書きますに書いています。
4社目:33歳・未経験で新聞記者に(月給30万円)
33歳で、業界紙の新聞記者になりました。記者の経験はゼロです。月給は3社目と同じ30万円です。
選考は普通の面接でした。特別な試験があったわけではありません。ただ、後から聞いた話では、面接で見られていたのは「どれだけ会社のことを調べてきているか」と「会話の中からどれだけ質問を生み出せるか」だったそうです。事前のリサーチと、その場の質問力。これは記者の仕事、つまり取材に必要な力そのものでした。
このときの転職活動では、内定を2社もらいました。2社とも業界紙で、扱っている業界が違うだけです。29歳のとき、書類がほとんど通らなかったことを思うと、4年でここまで変わりました。
記者になった経緯は33歳・未経験で新聞記者になった話に、Webマーケに移った順路は30代・未経験からWebマーケに転職するにはに詳しく書いています。
4年を振り返って、効いたやり方
僕のような「何の経験もないアラサーフリーター」向けに、振り返って効いたと思うことを3つにまとめます。器用で話のうまい人なら、1社目からもっといい会社に入れると思います。
1. まず正社員になる(選り好みしすぎない)
アラサーフリーターを面接に呼んでくれる会社は多くありません。一方で、職歴なしのフリーターより、短期間でも正社員経験がある人のほうが書類は通ります。僕自身、1社目を半年で辞めたあとのほうが、29歳のときより明らかに反応が良かったです。
ただし、無理はしないでください。職歴なしで入れる会社には、条件の厳しいところも多いです。ある程度の覚悟は必要ですが、心が壊れるまで我慢する必要はありません。辞めると決めたら、民法では2週間前に申し入れれば退職できます(民法627条)。僕も1社目を辞めるときに自分でそれを調べて、「この日に辞めます、ありがとうございました」と辞表を出しました。
そしてこの段階でいちばんきついのは「書類で落とされ続ける期間」です。一人で突破しようとすると時間がかかるので、フリーターを前提にしている窓口を使うほうが早いです。
なので、フリーターを前提にしている窓口を使うほうが早いです。20代のうちならミラフリが条件に合います。そもそも「職歴なし」を例外扱いしていないので、ここで書いた「とりあえず正社員になる」を最短でやるには向いています。求人は7万件以上あって、相談はオンラインで完結するのでバイトのシフトを削らずに済みます。
ただしここは20代限定のサービスです。30代に入っている方は対象外なので、そこは正直にお伝えしておきます。30代の方はフリーター・30代の転職エージェントおすすめを見てください。
2. 数字で語れる実績を作る
30歳を過ぎると、若さだけでは評価されません。これまで何をしてきたか、何ができるのかを聞かれます。そのとき、数字で説明できる実績があると強いです。
僕の場合は「売上と粗利を前年比で約200%」「主任」でした。大事なのは数字そのものより、なぜそうなったのか、自分が何を考えて何をしたのかを説明できるようにしておくことです。一人の手柄として話すより、チームの中で自分がどう動いたかを話すほうが、一般的に面接では伝わりやすいと思います。
3. 自分の経験が「珍しい」会社を探す
2社目は、Webに詳しい人がほとんどいない会社でした。だからこそ、独学レベルの僕でもWeb運用を任され、実績を作れました。Webマーケの専門会社に未経験で入るのは難しいですが、「Webが必要なのに、詳しい人がいない会社」なら、少し触れる程度でも戦力になれます。
競合の少ない場所で経験を積み、その経験を評価してくれる会社に移る。遠回りに見えますが、職歴のない30代には、いちばん通りやすい道だと思います。
まとめ:29歳・職歴ゼロでも、順番を踏めば変わる
29歳で職歴ゼロ、資格は普通免許だけ。書類はほとんど通らず、1社目は半年、2社目はブラック企業、3社目も1年で辞めました。それでも33歳で、未経験から新聞記者になれています。
- まず正社員になる。短期でも、職歴ゼロよりは書類が通る
- 次の会社で、数字で語れる実績を作る
- その経験が珍しい会社、評価される会社に移る

あなただからできたんでしょ?

スペックは上に書いたとおりです。特別なものは何もありません。
いまアラサーでフリーターをしていて焦っている方も、順番を踏めば状況は変わります。一緒に頑張りましょう。








