「年内には正社員になっていたい」

9月にそう思う人は多いです。区切りとして分かりやすいし、年末に実家へ帰ったときの気まずさを想像すると、それなりに切実な目標になります。

ただ、9月から年末までを「4か月ある」と数えると、たいてい間に合いません。

三十路フリ太郎
三十路フリ太郎

4か月もあったら余裕やろ。まだ9月やで。

ともふみ
ともふみ

その4か月から、応募してから入社するまでの分を引いてみてください。残るのは1か月ちょっとです。

 

まず、時間の内訳を出す

就職活動は「応募したら決まる」ものではなく、いくつかの待ち時間の合計です。ざっくり並べるとこうなります。

  • 準備(履歴書・職務経歴書・応募先の選定):1〜2週間
  • 書類選考の結果待ち:1社あたり1〜2週間
  • 面接(1〜3回)と日程調整:2〜4週間
  • 内定から入社まで:1か月前後

これを足すと、順調にいっても2か月半から3か月かかります。しかも「順調にいけば」の話です。1社目で決まる人はまれなので、書類で落ちるたびに1〜2週間が消えます。

つまり9月に動き出す場合、年内入社を狙う実質的な締め切りは10月中旬の応募です。そこから逆算していきます。

 

9月にやること:準備を終わらせる

9月は応募する月ではなく、応募できる状態を作る月です。やることは3つだけです。

① 「これだけは無理」を3つ決める

やりたいことから考えると止まります。分からないからです。代わりに避けたい条件を3つ書き出してください。年間休日が少ないのは無理、夜勤は無理、転勤は無理。これなら誰でも書けます。行き先が決まらなくても、避けるものが決まれば選べます。

② 書類を1回作り切る

完璧を目指さなくていいので、まず最後まで書いてください。アルバイトしか書けなくても構いません。書き方は正社員経験なしでも就職できる|29歳・書類がほとんど通らなかった僕が受かった会社の違いにまとめています。

③ 面接に出られる曜日を確定させる

働きながら探しているなら、ここが最大のボトルネックです。週1日の終日空きを固定で作る話は就職活動中、バイトはいつ辞める? 月160時間シフトで就活した僕の答えに書きました。9月中にシフトの組み方を変えておかないと、10月の選考で詰まります。

 

10月にやること:まとめて応募する

10月は下半期の入り口で、求人が動く時期です。なぜこの時期に増えるのかは9月・10月は転職のチャンス?下半期に求人が増える理由と、動き出す時期の決め方で解説しました。

ここでの注意点はひとつです。1社ずつ順番に受けないこと。

「1社受けて、結果を見てから次」をやると、1社につき3週間かかります。3社受けるだけで2か月以上。年内はその時点で消えます。

同じ時期に3〜5社へ並行して応募する。これが年内入社を狙うときの最低条件です。

問題は、その3〜5社をどこから持ってくるかです。求人サイトから自力で探すと、「未経験歓迎」と書いてあるだけの求人に時間を取られます。

20代のフリーターなら、ミラフリのような20代のフリーター・アルバイトに特化した就職支援を使うと、最初から未経験前提の求人だけが並びます。フリーターからの就職支援事例が豊富で、相談はオンラインで完結します。10月に並行応募する母数を作るには、この絞り込みがいちばん早いです。

三十路フリ太郎
三十路フリ太郎

そんなに受けて、面接の日がかぶったらどうすんの。

ともふみ
ともふみ

かぶるのは良い状態です。困るのは、1社の結果を3週間待って落ちることのほうです。

 

11月にやること:面接と、条件のすり合わせ

10月に応募していれば、11月は面接が動く月になります。ここで初めて「入社日」の話が具体的に出てきます。

年内入社を狙うなら、面接の場で入社可能日を先に伝えてください。「12月1日から入れます」と言えるかどうかで、企業側の扱いが変わります。企業も年度の途中で人を入れる以上、いつ来られるかは重要な情報です。

逆に「調整します」を続けると、急ぎの求人からは外されます。バイトを続けている場合でも、退職の申し出から2週間あれば辞められるので、その前提で答えて構いません。

また11月は、内定が出たときに迷う月でもあります。年内という目標があると、条件が悪くても飛びつきたくなる。ここが一番危ないところです。9月に書いた「これだけは無理」の3つを、このタイミングでもう一度見てください。あれは未来の自分が焦って判断するときのためのメモです。

 

12月にやること:切り替えの判断

12月は、採用の動きが月半ばで一度止まります。年末年始の休みに入ると、書類選考も面接も進みません。2週間から3週間、何も動かない期間が発生します。

だから12月にやることは2つに分かれます。

内定が出ている場合:入社日を1月にしてもらえないか相談する。年末に慌てて入社するより、年始の区切りで入るほうが引き継ぎも受けやすいです。

まだ決まっていない場合:ここで「年内」という目標を捨ててください。

捨てるというのは諦めることではありません。目標を1月・2月入社に置き直すという意味です。年明けは、新年度に向けた採用が動き出すタイミングでもあります。12月に無理やり決めた会社より、1月に選んだ会社のほうが続く確率は高い。

僕は1社目のとき、次を決めてから辞めました。順番は守ったんです。それでも入った先は年間休日84日の会社で、そこで2年半を過ごしました。「早く決まるかどうか」だけで判断して、中身を確かめなかったからです。その中身は【閲覧注意】ブラック企業で働いてわかったこと。リアル給与明細を見て震え上がれに書いています。

 

スケジュール管理を自分でやると、たいてい崩れる

ここまで読んで、「並行して5社、日程を管理して、条件も比較する」を一人でやるのは無理だと感じたなら、その感覚は正しいです。働きながらだと、まず崩れます。

実際に崩れるのは、意志ではなく事務作業のほうです。応募先ごとの進捗、面接の候補日、返信の期限。これを紙とスマホのメモで回すと、必ずどこかで返信が遅れます。

転職エージェントを使う意味のうち、求人紹介と同じくらい大きいのがこの進行管理を代わりにやってもらえることです。転職AGENT Naviは、自分に合うエージェントを紹介してもらう形のサービスなので、まずどこに相談するかから決めたい人に向いています。

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まとめ:年内に入るなら、締め切りは10月中旬

  • 応募から入社までは順調でも2か月半〜3か月。9月から数えると余白はほとんどありません
  • 9月は準備の月。避けたい条件3つ、書類の完成、面接に出られる曜日の確保
  • 10月は応募の月。1社ずつではなく3〜5社を並行。年内入社の実質的な締め切りは10月中旬の応募
  • 11月は面接の月。入社可能日を自分から言えるかどうかで扱いが変わります
  • 12月は判断の月。決まっていないなら「年内」を捨てて1月・2月に置き直す。焦って決めた会社は続きません

年内という区切りは、自分を動かすための道具です。道具に追い立てられて、条件の悪い会社に飛び込むなら本末転倒になります。

ともふみ
ともふみ

締め切りを決めるのは大事です。ただ、締め切りを守るために質を落とすと、来年また同じことをやります。