登録フォームを埋めて、送信した。それから1週間、何も来ない。
あるいは面談まで進んだのに、「現状ですとご紹介できる求人がございません」と言われて終わった。
これ、フリーターの就活ではかなり起きます。そして起きた人のほとんどが、自分の経歴が否定されたと受け取ります。

プロに断られたんやろ? もう詰みやん。

逆です。断られたのは、行き先を間違えただけ。八百屋で肉を探した状態です。
なぜ断られるのか。お金の流れを見ると分かります
転職エージェントは、求職者からお金を取りません。無料です。ではどこから収益を得ているかというと、採用が決まったときに企業側から成功報酬を受け取っています。
ここから、次のことが導けます。
エージェントは「持っている求人の条件に合う人」しか動かせない。
意地悪をしているわけではありません。手元に経験者向けの求人しかない担当者は、正社員経験のない人を紹介したくてもできないのです。紹介しても書類で落ちるだけで、双方の時間が減るだけになります。
つまり断られたという事実が示しているのは、あなたの価値ではなく「そのエージェントが持っている求人と、あなたの経歴が噛み合わなかった」という組み合わせの問題です。
断られやすい典型的なパターン
フリーターが断られるとき、だいたい次のどれかに当てはまります。
① 大手の総合型に登録した
誰でも名前を知っているような総合型のサービスは、扱う求人の幅が広い代わりに、中心にあるのは経験者を採る求人です。求人票に「実務経験3年以上」と書いてある枠が大半を占めます。ここに職歴ゼロで入ると、機械的にはじかれます。
② ハイクラス向け・特定業界特化に登録した
コンサル特化、管理職特化のようなサービスは、そもそも対象者が違います。これは断られて当然で、落ち込む必要すらありません。
③ 希望条件が求人の実態と離れている
未経験・職歴なしで「土日祝休み・年収400万円以上・オフィスワーク」と伝えると、紹介できる求人がゼロになることがあります。断られたのではなく、条件で自分から絞り切ってしまったケースです。
僕が29歳で初めて登録したときのこと
正直に書きます。僕が初めてエージェントに登録したとき、担当者の温度に差がありました。
親身に時間を取ってくれる人もいれば、面談が10分ほどで終わって、その後の連絡が目に見えて減った人もいました。当時は「やっぱり職歴がないからか」と受け取って、しばらく次の登録ができませんでした。
いま振り返ると、あれは相性ではなく担当者が持っている求人の中身の違いだったのだと思います。紹介できる求人がある人は動くし、ない人は動けない。ただそれだけでした。そのときの詳しい話は29歳フリーターが初めて転職エージェントに登録した話【正直な体験談】に書いています。

断られたことより、そこで2か月止まったことのほうが損でした。
断られたあとにやってはいけないこと
① 同じ型のサービスに何度も登録する
総合型で断られた人が、別の総合型に登録しても結果はあまり変わりません。持っている求人の性質が同じだからです。「3社に断られた」という自信の削られ方だけが残ります。
② 経歴を盛る
紹介してもらうために職歴を大きく見せると、面接で必ず崩れます。アルバイト期間は面接で必ず聞かれます。僕が受けた面接で、例外はありませんでした。話を作ると、その場で答えが詰まります。
③ 「就活そのものが無理」と結論づける
いちばん多くて、いちばんもったいないパターンです。エージェントは就職の入り口のひとつであって、全部ではありません。断られたのは1つの窓口だけです。
やることは3つ
① 特化型に切り替える
既卒・フリーター・第二新卒を対象にしたサービスは、未経験を採る前提の求人しか持っていません。総合型で断られる理由がそのまま消えます。ここが最短の切り替えです。
② ハローワークを併用する
ハローワークは成功報酬の仕組みではないので、相談を断られること自体がありません。地元の中小企業の求人は、エージェントには出ていないことも多い。使い分けの考え方はハローワークと転職エージェント、どっちを使うべき? 職歴なし・フリーター向けに違いと使い分けを解説にまとめました。
③ 希望条件を「避けたい3つ」に置き換える
希望を足すほど求人は減ります。逆に「これだけは無理」を3つだけ決めて、あとは開けると、紹介できる求人が一気に増えます。担当者も動きやすくなります。
切り替え先として現実的なもの
総合型で止まっているなら、対象者がはっきり違うところに移るのが早いです。
いま20代なら、まず見るべきは20代フリーター専門のミラフリです。名前のとおり対象を20代のフリーターに絞っているので、「正社員経験がない」という話が断る理由になりません。求人は7万件以上あり、相談はオンラインで完結します。バイトを続けたまま話を聞けるので、断られて止まっている状態から動かすには入りやすい窓口です。
もう少し幅を持たせたいなら、第二新卒エージェントneoは既卒・フリーター・中退・高卒を対象にしたサービスで、職歴がないことを説明するところから始めなくていいのが実務的な利点です。断られた経験があると、この「前提の共有が要らない」だけでも気が楽になります。
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そもそも希望条件が言葉にならない場合
断られた原因が「条件の伝え方」だったなら、その手前を整理したほうが早いことがあります。何が嫌で、何なら続けられるのかが自分でも分かっていない状態だと、どのエージェントに行っても同じ会話になるからです。
この段階では、求人を紹介しないタイプのサービスのほうが噛み合います。POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)は求人を扱わないキャリアコーチングなので、あなたが就職しなくても困らない立場から話を聞きます。本格的なコーチングは有料ですが、初回のカウンセリングは無料です。
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ただし、これは整理が必要な人向けです。避けたい条件がもう言葉になっているなら、この段階は飛ばして応募に進んで構いません。判断材料はキャリアコーチングは意味がないのか?有料で求人も出ない、それでも使う場面に書きました。
まとめ:断られたのは、窓口ひとつ
- エージェントは企業からの成功報酬で動く。持っている求人に合わなければ紹介できない。それだけの話です
- 断られやすいのは総合型・ハイクラス特化・条件を絞りすぎた場合の3パターン
- やってはいけないのは同じ型に再登録すること、経歴を盛ること、就活自体をやめること
- やることは①特化型に切り替える ②ハローワークを併用する ③希望を「避けたい3つ」に置き換える
- 希望条件そのものが言葉にならないなら、求人を紹介しない相談から入る手もあります
僕は職歴ゼロの29歳で登録して、温度差を感じて2か月止まりました。あの2か月には、何の意味もありませんでした。止まっている間だけは、年齢が確実に進みます。

断られたら、落ち込む前に「ここは何を売っている店だったか」を確認してください。だいたいそれで説明がつきます。




