キャリアコーチングを調べると、必ずこの2つが引っかかります。

  • 有料(それも数十万円という単位で出てくる)
  • 求人を紹介してもらえない

一方の転職エージェントは無料で、求人までくれます。こう並べると、キャリアコーチングを選ぶ理由がないように見えます。

「意味ない」と検索されるのは当然だと思います。

三十路フリ太郎
三十路フリ太郎

金払って求人もくれへんて、何してくれるん?

ともふみ
ともふみ

「何がしたいのか分からない」を潰す仕事です。僕はそこを飛ばして、気づくのに2年半かかりました。

 

先に結論:ほとんどの人には要りません

ポジショントークをしても仕方ないので、はっきり書きます。

やりたいことが決まっている人には、キャリアコーチングは要りません。

「営業がやりたい」「年収を上げたい」「土日休みが欲しい」——条件がはっきりしているなら、無料で求人をくれる転職エージェントに行くのが正解です。お金を払う理由がありません。

この記事は、そこが決まっていない人向けです。

 

なぜ「無料のエージェント」では代わりにならないのか

ここが分かると、両者の使い分けが一気にはっきりします。お金の流れが違うからです。

誰がお金を払うか その結果どうなるか
転職エージェント 採用した企業が成功報酬を払う あなたが転職して初めて売上になる。だから転職する前提で話が進む
キャリアコーチング あなたが払う あなたが転職しなくても成立する。だから「辞めない」という結論もあり得る

エージェントが悪いという話ではありません。仕組み上そうなるという話です。

実際、僕が1社目を辞めるときにエージェントの面談で「何がしたいか分からなくて」と言ったら、話は自然と「では求人を見ながら考えましょう」に進みました。親切な対応です。でも考えるための時間ではなく、選ぶための時間になったんです。

その結果どうなったかというと、面接で「どこでもいいので正社員になりたい」と答えて、年間休日84日の会社に入りました。決まっていないまま選んだからです。

 

僕が気づくのに2年半かかったこと

2社目にいる間、ずっと引っかかっていました。1社目は「営業のやり方が合わない」と思って辞めたのに、同じ営業の2社目では、仕事の中身はおおむね合っていた。それなのに、同じくらい辛い。

答えが出たのは、辞めると決めて職歴を書き出したときです。共通していたのは営業かどうかではなく、「働く人を大事にしない会社だった」という一点でした。

この一行に気づくのに、2年半かかりました。

もし最初の転職のときに、誰かと1〜2時間かけてこれを言語化できていたら、2社目の選び方はまったく違っていたはずです。「どんな仕事か」だけでなく「働く人をどう扱う会社か」で探していたからです。

この話は早期退職の理由、本当にそれですか?半年で辞めた僕が2年後に気づいたズレに詳しく書きました。

ともふみ
ともふみ

2年半分の遠回りと考えると、数万円で言語化できるなら安いです。ただ、必要な人だけ。

 

向いている人・向いていない人

向いていない(=エージェントで十分) 向いている
やりたい職種が決まっている 辞めたいが、次に何がしたいか言えない
条件(年収・休日・勤務地)が明確 転職を2回以上して、毎回同じ理由で辞めている
とにかく早く決めたい そもそも辞めるべきかから迷っている
お金をかけたくない 自己分析を一人でやって手が止まった

特に2行目です。転職を繰り返している人は、能力の問題ではなく選ぶ基準を間違え続けていることが多いです。基準を直さないまま次を選ぶと、形を変えた同じ会社に入ります。僕がそうでした。

 

正直に書く、デメリット

いいことだけ書いても信用できないと思うので、弱点も出します。

  • 有料です。本格的なコーチングは数十万円かかることもあります。安い買い物ではありません
  • 求人はもらえません。整理がついたあと、結局エージェントにも登録することになります。二度手間に感じる人はいるはずです
  • 成果が目に見えにくい。「内定」のような分かりやすいゴールがないので、費用対効果を実感しづらい
  • コーチとの相性が大きい。ここは正直、当たり外れがあります

これらを踏まえてもなお、「決まっていないまま次を選ぶ」よりはマシだというのが僕の考えです。決まっていないまま選ぶと、失うのはお金ではなく年単位の時間なので。

 

お金をかけずに試す方法があります

ここが一番実用的なところです。

多くのキャリアコーチングは初回のカウンセリングを無料にしています。そしてこの無料枠だけ使うのは、まったく問題ありません。

実際、無料の1回でも「何が嫌だったのか」をかなり言語化できます。そこまで持ち帰って、あとは自分で動く——という使い方で十分に元は取れます。

たとえばPOSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)は、求人を紹介しないキャリアコーチングです。求人を出さない=あなたが転職しなくても困らない立場なので、「そもそも辞めるべきか」からフラットに話せます。本格的なコーチングは有料ですが、初回カウンセリングは無料です。

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求人紹介なし/初回カウンセリングは無料

無料枠で話してみて「これは自分には要らない」と思ったら、そこでやめて構いません。断ることも含めて、判断材料になります。

そして整理がついたら、求人はエージェントで探せばいいです。職歴が短い・ほぼない場合は、第二新卒エージェントneoのように既卒・フリーターを前提にしているところが話が早いです。

 

まとめ

  • やりたいことが決まっている人には要らない。無料のエージェントで十分
  • 違いはお金の流れ。エージェントは企業が払うので転職前提、コーチングは本人が払うので「辞めない」もあり得る
  • 向いているのは次に何がしたいか言えない人/同じ理由で辞め続けている人
  • デメリットは有料・求人なし・成果が見えにくい・相性。ここは正直きつい
  • まずは無料カウンセリングだけ使うのが現実的。言語化だけ持ち帰って、求人はエージェントで探す

僕は2年半かけて、自分が何に耐えられなかったのかをようやく言葉にしました。その2年半に意味がなかったとは思っていません。ただ、いま同じ場所で止まっている人は、言葉にするまでの時間を短縮できます。それだけの話です。

フリーターから正社員になり、そこから抜け出すまでの全体像は29歳まで職歴ゼロのアラサーフリーターが、4年で4社を経て33歳で新聞記者になるまでに書いています。